ソーシャル系サービスを中心とした調査レポートである「ぽんぬれぽーと」は、基本的に一つのサービスに対して以下の5つの視点でまとめ、エントリを構成しています。
- 基本データ
- 機能
- ユーザ属性
- 利用シーン
- 収益
また、ブログの左サイドにある"Labels"の分類もこのキーワードで分類していますので、例えば、ユーザ属性でサービスAとサービスBを比較したい!っといった場合などは比較的読みやすくなるかなと思ったりしています。
なお、上記視点でまとめているサービスは基本的には会員数が多く、影響力も大きなサービスに限っています。データの都合上。。
なので、それとは別に市場動向や気になるニュース、アプリやゲーム、その他いろいろな雑感などは単独エントリとして作成しています。
要するに、「ぽんぬれぽーと」は5つの視点でまとめる主要サービスに関する記事とその他個人的な興味でまとめる記事の2パターンあるよ!というお話です。
で、今回は前者に該当するエントリー。
前回までTwitterについてでしたが、今回からニコニコ動画についてです。
前置きが長くなりすみません。ここから本題です。
◇ニコニコ動画とは?
ニコニコ動画は、株式会社ニワンゴが提供している、音楽・お笑い・アニメ・ゲーム・グラビアなどの動画再生中にコメントを付けて楽しむ動画コミュニティサイトです。愛称は「ニコ動」「ニコニコ」など。名前の由来は、「かっこいいサービス名ではなく、肩のチカラが抜けた名称がいい。たとえばニコニコ動画とか」という企画会議の参加者の発言によりわずか数秒で決定したとのこと(ニコニコ大百科より)。
2006年12月12日に実験サービス「ニコニコ動画(仮)」としてプレオープン、サービスが開始されています。現在のバージョンはニコニコ動画 (9)。サイト名に付随するバージョンは、数ヶ月から半年ごとのサイト構成の大幅な見直しや新機能の追加によって変わっていっています。歴代バージョンは 以下。
- ニコニコ動画(仮)(2006年12月12日 - 2007年1月15日)
- ニコニコ動画(β)(2007年1月15日 - 2007年2月24日)
- ニコニコ動画(γ)(2007年3月6日 - 2007年6月18日)
- ニコニコ動画(RC)(2007年6月18日 - 2007年10月10日)
- ニコニコ動画(RC2)(2007年10月10日 - 2008年3月5日)
- ニコニコ動画(SP1)(2008年3月5日 - 2008年7月5日)
- ニコニコ動画(夏)(2008年7月5日 - 2008年10月1日) - 読みは「サマー」
- ニコニコ動画(秋)(2008年10月1日 - 2008年12月5日)
- ニコニコ動画(冬)(2008年12月5日 - 2008年12月12日)
- ニコニコ動画(ββ)(2008年12月12日 - 2009年10月29日) - 読みは「ダブルベータ」
- ニコニコ動画(9)(2009年10月29日 - ) - 読みは「キュウ」
◇ニコニコ動画最新利用動向
動画の画面上にコメントができるという特色により独特の文化を構築しているニコニコ動画ですが、ここで最新の利用動向について見ていきます。
データの参照元は株式会社ドワンゴが2010年8月5日に発表した平成22年9月期第3四半期決算説明資料です。なお、ドワンゴはニワンゴの親会社にあたります。
はじめに会員数についてですが、 月間約38万人ペースで増加しており、2010年6月末時点でなんと1,785万人となっているようです。これだけの会員数を抱えるサービスは国内でも少なく、国内3大SNSに匹敵する成長率と会員数といっても過言ではなさそうです。
ニコニコ動画会員数の月次推移
次は、会員のうちプレミアム会員(有料会員)となっているユーザの推移です。プレミアム会員とは月額525円またはチケット課金(90日1,680円)にて専用回線での快適な動画視聴や生放送の有線視聴の特典が受けられるサービスです。
こちらについては、月間4万人ペースで増加しており、2010年6月末現在89万人となっています。概算で4億6725円(525円×89万人)の収益が月に入る計算ですね。実際このプレミアム会員費がニコニコ動画の主な収益源となっているようです。
ニコニコ動画プレミアム会員数の月次推移
最後に、モバイル会員数について見ていきます。データによると2010年6月末時点で537万人がモバイルからニコニコ動画を利用しており、月間10万人ペースで利用者は拡大しているようです。
ニコニコ動画モバイル会員数の月次推移
携帯電話の高機能化、通信網の高速化、iPhoneをはじめとしたスマートフォンの普及を背景に、モバイルでの動画配信プラットフォームが整ってきている昨今、さらなるモバイル利用者の増加が見込まれるのではないでしょうか。
さて、次回は今後も成長が予想される動画コミュニティサイト「ニコニコ動画」の主要機能についてレポートします。
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