2010年8月17日火曜日

利用シーンから見るTwitter

2010年3月に発表された富士通総研のTwitter(ツイッター)利用状況調査によると、「Twitterの認知は70.2%にのぼるが利用している人は8.2%にとどまる。言葉自体は広く知れ渡っているが、まだ実際に利用している人は一部に限られている状態である」といったデータが出ています。

ここ最近、ニュース・新聞・書籍などで取り上げられたりと何かと話題になり、世間一般でも認知率はかなり上がったと思うTwitterですが、その中でも利用しているユーザは一部(といっても人口から見ればの話で、他のサイトと比較すると十分多いとは思いますが)のようです。

ではそういった状況の中、実際利用している人はどのような目的で利用しているのでしょうか。

今回はTwitterの利用目的について考えていこうと思います。

◇Twitter利用目的
まずは、というかいきなり結論からですが、Twitterの利用目的は大きく以下に分けられるかなと思います。
  1. 暇つぶし
  2. 情報収集(趣味・仕事・生活情報等)
  3. 友人・知人との(リアルタイムな)コミュニケーション
  4. 有名人・著名人のツイートを読む
  5. マーケティング・PR
1.暇つぶし
これは普段からTwitterを活用している人から見ると「えっ!?」って感じるかもしれませんが、一般の大多数はこれに当てはまるんじゃないかなと思います。話題になってるから使ってみたけど、特に目的もないし、どうすればいいのかよくわかんないため、なんとなくタイムラインンを眺めてたり、今の気持ちをつぶやいてみたりしている人がこれに当たります。フォロー・フォロワーの数もそれほど多くなく、ツイートもたまにといったユーザが多いと考えられます。

2.情報収集(生活・趣味・仕事情報等)
これはリアルタイムメディアであるTwitterならではの利用目的と言えるでしょう。

状況としては、例えば、日々の生活で電車(○○線)を利用するとして、その○○線はよく遅れるとします。そこで毎日出勤前にTwitterで"○○線"でリアルタイム検索をすることで遅れが出ていないかチェックするといった利用例が挙げられます。

また、相互認証の必要のないフォローという概念により、興味のあるツイートをしている人、あるいは自分の働く業界の人・企業アカウント、ニュースメディア等をフォローすることで、容易に自分に必要な情報をタイムラインに表示できるので、渦中の人からよりリアルタイムに情報が獲得できたりします。通常のWebサイトやニュースで情報を得るより早く、またそう言ったメディアでは伝えきれない(伝えられない)情報が得られたりするのが魅力ですね。

このように、自分に必要な情報をより早く獲得するためのメディアとしてTwitterを利用している人がこれに当たります。

3.友人・知人との(リアルタイムな)コミュニケーション
これは、いわゆるチャットライクな感じでともだちと話したりすることを目的に使用している人が該当します。Twitterは、メールより作業的にも心理的にも容易にコミュニケーションが取れ、また友人・知人をフォローすることでみんなの状況がタイムラインでわかるので、手軽なコミュニケーションツールとして利用できますからね。こういった人の特徴としては、フォローするユーザは自分の知っているリアルな友人・知人だったりが多いと予想されます。

4.有名人・著名人のツイートを読む 
Twitterでは、バラク・オバマ米大統領や鳩山由紀夫元首相、浜崎あゆみ、孫正義といった多くの有名人、アーティスト、業界著名人などがアカウントを持ち、今の気持ちや、当事者しか知りえない情報などをツイートしています。そういった有名人・著名人のツイートを見るために利用する人も多くいると予想されます。

また、こういった有名人に対し、質門したり、意見を言ったりなどコミュニケーションが比較的容易にそれもリアルタイムに取れる点も魅力と言えます。有名人・著名人からリプライが来たりすればうれしいですしね。

5.マーケティング・PR
若干企業と個人で利用シーンが異なるかもしれませんが、情報発信という点では同じということで。最後にTwitterの利用目的の一つとしてマーケティング・PRが挙げられます。

まず個人の場合ですが、 例えば自信でブログやウェブサイトを運営していて、そのアクセスアップのためのPRの場としてTwitterを利用する例が挙げられます。フォロワーが多ければそれだけ多くに人に情報発信できますし、またその人たちがリツイートをすればネズミ算式に情報が広がります。無料でこれほど効果的かつ手軽なPRツールはないと言えますね。

また企業の場合は、企業アカウントを作り情報を発信することで、企業のイメージアップにつなげたり、自社製品・イベントのPRに利用する例が挙げられます。相談窓口にTwitterを利用したり、リンク付きのツイートで自社サイトやPRサイトに誘導したり、といった形ですね。実際、Twitter限定の販促キャンペーンなどすでに様々な形態でのマーケティング・PRが行われており、成果を上げている企業も多くあるようですし、今後もこの種の利用目的を持った企業がTwitterを利用し始める例が増えることは間違いありません。

ちなみに、企業の活用術はこちらの記事が参考になるかと思います(世界のマーケッターが選ぶ企業ツイッター活用術 ~ 9つの超定番)。

以上、Twitterの主要な利用目的についてまとめてみました。

こうやって見るだけでも、目的ごとに様々な活用事例がありそうですね。もちろん、Twitterの利用目的は人それぞれだと思うので、これらとは異なる利用目的もこれからまだまだ出てくると思います。

いずれにしても、今までのメールやチャット、掲示板、ブログ等とはまた異なったソーシャルサービスであるTwitterの利用目的・活用事例については今後も注視する必要がありそうです。

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