2010年7月30日金曜日

Grouponとは?フラッシュマーケティングを利用したグルーポン系共同購入サービスまとめ

ここ最近ソーサシャルコマースの一つの形態として、フラッシュマーケティングを利用した商品やクーポンを共同購入するいわゆるGroupon系サービスが次々と登場しています。

むしろもう乱立しすぎて何が何だか…って感じではありますが。

今までなんとなく"Groupon"とか"共同購入"って言葉を目にすることはありましたが、そもそもどんなものなの?なんで流行ってんの?ってことをちゃんと調査していなかったため、ここら辺でまとめてみようと思います。

ということで、今回のエントリでは共同購入型クーポンサービスGrouponと、その核となるフラッシュマーケティングについてレポートします。また、国内の類似サービスについてもまとめます。

◇Grouponとは?


Grouponとは2008年11月にサービスが開始された、簡単に言うと共同購入で割引クーポンを達成しようというサービス(海外ではデイリーディール・サービスと呼ばれ始めています)のことです。ちなみに、グルーポン(Groupon)はグループ(group)とクーポン(coupon)を掛け合わせた言葉です。

◇Groupon主要指標
  • 設立:2008/11
  • 本社所在地:米、イリノイ州シカゴ
  • マネジメント:Andrew Mason (Founder & CEO) 
  • 従業員数:320名(CrunchBase)
  • 売上(2010年度の推定):創業2年で売上315億円、利益45億円超の利益率14.2%(TechCrunch-2010/4/16)
  • クーポン:米国内55都市、約40分野で各エリア1日1クーポン(原則)。2008年11月〜2010年4月で300万件のクーポンを販売(TechCrunch-2010/4/14)
  • 月間ユニークビジター:487万人
 groupon.comのユニーク・ビジター数推移(compete調べ)

◇Grouponユーザ属性

Grouponのユーザ属性(GROUPONWORKS調べ)
特徴は以下。
  • 18-34歳までの若年層が全体の約3分の2(68%)を占める
  • 学士号を持ったユーザが50%と半数を占め、次いで大学院卒が30%と高学歴
  • 独身が49%と約半数を占める。次いで既婚者が33%
  • 女性が77%とユーザの大半を占める
  • 会社員が75%とユーザの大半を占め、次いで学生が12%
  • 年間所得10万ドル(約900万円、1ドル90円で計算)以上が全体の29%と最も多く、次いで70万~99万ドルが19%と高所得者が多い
◇Grouponの特徴とフラッシュマーケティング
ここで、もう少し詳細にGrouponの特徴を見ていきます。
  1. 購入時間制限数量限定格安クーポン会員限定で販売する
  2. 原則1日1エリアに対して1クーポン
  3. クーポンはネットショップ等ではなく、リアル店舗の商品に対するものがほとんど
  4. 大勢が同時に購入する共同購入型のため、最低購入数あり。最低数の購入者が集まらなければ、フィーは発生しない(成果報酬型)
  5. クーポン情報はSNSやTwitterなどを通じてバイラル(口コミ) で友達から友達に一瞬で拡散
特徴1.は正に、最近話題になっているフラッシュマーケティングの特徴と一致しています。フラッシュマーケティングとは何かというと、要はタイムセールに特化したECサイトのことで、以下の要素を含んでいます。
  • 格安セール
  • 時間制限
  • 数量制限(下限/上限)
  • 会員限定
これにより、ユーザに「安い!」「でも時間も限られてるし、数量も限られてるから早く買わないと!」「今買わないと買えなくなる!」と思わせることで短時間に購買意欲を高めて購入を後押しし、冷静な思考能力奪います。人間お買い得で魅力的な商品が購入できず、「あのとき買っておけばよかった…」って後悔するのは嫌ですからね。必然的に購入してしまうケースが増えるわけです。また、数量には購入成立の下限もあるため、自分が欲しいクーポンがまだ購入成立していない場合、購入者を増やそうとう心理が働き、結果バイラル(口コミ)が発生します。他にも、格安商品なので、「友達に教えたい(それにより、人の役に立ちたい/ほめられたい)」といった心理が働くことにより、バイラルが発生します。

特徴2.については、同時に複数のクーポンを販売するのではなく、あえて一つに絞ることでユーザにそのクーポンについてのみ考えるように仕向ける仕組みと言えそうです。 情報過多にしてしまうと、ユーザはすべての情報を把握できず、結果的に諦めたりするものも増え、ユーザの心理的負担(買えなかった時の後悔など)になってしまいます。しかし、1つに絞りシンプルにすることにより、ユーザの心理的負担や機会損失を減らます。また、シンプルさはSNSやTwitterなどからのダイレクトリンクに対し、商品の訴求力も上がります。

特報3.については、リアル店舗にとってはクーポンを販売することにより、店舗のプロモーションになります。また、クーポンは購入するのはウェウを通じてですが、そのクーポンを使用するのは実在するリアル店舗です。これにより、店舗を訪問したユーザにクーポン商品以外をプロモーションする機会が得られたりもします。

特徴4.については 、最低購入数を設定した成果報酬型であることにより、クーポンを提供する店舗にとって、費用対効果が測りやすいといったメリットがあります。今までのクーポンサイトを考えると、クーポン掲載に費用が発生しますが、それに見合った来客がない場合などもあり、どの程度の割引で、いくらの費用なら掲載する、あるいはしないなどの判断がしにくい面があったと思います。その点、最低購入数を店舗側で設定でき、成立しない場合はフィーが発生しない仕組みは費用対効果が予測しやすいと言えます。

特徴5.については、SNSやTwitterなどのソーシャルサービスで手軽に宣伝できる仕組みを入れることで、「口コミでより多くの人にクーポン情報が拡散⇒サービス利用者が増加⇒より大幅なディスカウントクーポンが販売・購入可能に⇒話題性UP⇒以降繰り返し」のビジネスモデルが回りやすくする工夫と言えます。逆に、こういったソーシャルサービスにより、リアルタイムに情報が距離的制約なしに拡散するようになった今だからこそこういったGroupon系サービスが成立してきたとも言えます。

さて、ここまでGrouponについていろいろと説明してきましたが、最後に国内のGrouponライクな共同購入型サービスについてまとめておきます。

◇国内類似サービスまとめ
  • トクピン、2010/7/26公開…ワゴーン株式会社が提供する日本初!1日1品だけ大幅割引でお届けするショッピングサイト。クーポンではなく商品を共同購入する。
  • pomparade、2010/7/21公開…株式会社リクルートが提供する人気ホテルの割り引きチケットや有名飲食店の特別商品などを格安で利用できる「チケット共同購入サイト」。 サービス開始当初は、東京、神奈川、埼玉、千葉の各都市につき、1社のクーポンのみを掲載する。
  • TOKUPO、2010/7/16公開…イーファクター株式会社が提供する人気店舗のサービスを共同購入によって50%以下の価格で購入できる割引チケット販売サイトです。47都道府県選択可能。
  • Gravy、2010/7/13/公開…株式会社Doope(ドープ)が提供する人気のレストランやエステなどさまざまなクーポンを55%以下の価格で購入できちゃうお得なサイト。47都道府県選択可能。
  • ナゴぽん、2010/7/8公開…株式会社アルワンが提供する名古屋のお店の50%以上の割引クーポンを1~3日のペースで販売しています。
  • GRPI、2010/7/7公開…株式会社PeXが提供するグルメ、美容、レジャー、エンターテイメント、スクールなど様々なチケットを購入するサイト。現在は東京のみ?
  • みん割、2010/7/5公開…ベイワークスが提供する各エリア(現在は東京、横浜、川崎が選択可能)で1~3日のペースで新しいクーポンチケットを購入できるサイト。
  • チケとも、2010/6/29/公開…携帯専用サイトで友達と協力してグルメやレストランの50~90%OFFの限定チケットの購入を目指すサービス。
  • Q:pod(クーポッド)、2010/6/28公開…株式会社クーポッがが提供する「クーポンプレミアムチケット」を共同購入でき、人気レストラン、ホテル、クルージング、BAR、スパ等が最大80%OFF以上の夢の価格で利用できるプレミアクーポンサイトです。東京都が中心。
  • みんクー、201/6/24公開…株式会社ベンチャーバンクが提供する飲食店・エステ・スクール・レジャー施設…と、様々なクーポンを50%~90%OFF で購入できるクーポンサイト。東京都23区対応。
  • Piku、2010/4/20公開…ピク メディア株式会社が提供する日本初!人気のレストラン、ランチコース、ダイニングに使えるクチコミ割引券をゲットできるクチコミ割引券サービス。47都道府県対応。
まだまだ、類似サービスは国内に多くあり、これからも続々と公開されていくと思います。また、米国や中国をはじめ、海外でも多くの共同購入型サービスが提供されているようですのでこちらの動向も注目する必要があるでしょう。

ただ、とりあえず今回はここまでにします。というか、途中で調査挫折しました。。

いずれにしても、こういったフラッシュマーケティングを利用したグルーポン系共同購入サービスは、如何に口コミによりクーポン情報を拡散してもらえるか、そのための魅力的なクーポンを取り揃えられるかが重要になります。

ちなみに、ここでいう魅力的とはただ安ければいいというものではありません。仮にレストラン90%OFFのクーポンが購入できたとしましょう。そして、ユーザはそのクーポンを使用するため、リアル店舗を訪れます。しかし、そこでのサービスが良くなければどうでしょう?食事がまずかったら?これではいくら90%OFFと言っても、購入時はユーザは満足したかもしれませんが、最終的には満足度は下がりますよね。

また、店舗側にとっては良質なサービスを安く提供しすぎてしまうと、高級感や店のブランドを下げてしまうかもしれません。そういった点にも注意してクーポンを提供しなければなりません。

他にもサービスの低下という点で言えば、例えばレストランなどでは混雑時(土日用など)にクーポンを販売すべきではないでしょう。混雑時にお客様が増えれば、サービスの低下が懸念されます。閑散期のマーケティングに利用するほうがよっぽど効率的と言えます。

こういったことも踏まえると、現在は同種の様々なサイトが乱立していますが、最終的に生き残っていくためには、今挙げたような良質なクーポンと良質な店舗を如何に継続的に確保し、ユーザの満足度を確保できるか、そしてソーシャルウェブの利活用と対応エリア拡大により如何に多くのユーザに訴求できるかが鍵になってくると言えるでしょう。

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