2010年7月5日月曜日

Distimo Mobile 2.0 Europe Presentationから見るモバイル系App Store動向

App Store分析を手がけるDistimoが2010年6月17日にバルセロナで開かれたMobile 2.0 Europeカンファレンスでモバイル系App Storeの動向を発表しました。
Distimo Mobile 2.0 Europe Presentation
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以下、気になるデータを中心に見ていきます。



まずは、アメリカにおける各ストアの規模です。登録されているアプリケーション数で比較しています。
第1位はApple iPhoneアプリで、212,362個
第2位はAndroidアプリで、50,444個
iPhone向けアプリが他のスマートフォン向けアプリを大きく引き離しています。



続いて、2010年5月におけるアプリ増加率の比較データです。
Android向けアプリが19%と一番増加しています。二番目にNokiaのoviストアのアプリが15%増、三番目にWindows Mobileアプリが10%増、四番目でようやくApple iPhone向けアプリが7%増となっています。Android Marketのアプリが急速に増加しているのはよく聞きますが、NokiaやWindows Mobile向けアプリも好調に増加しているようです。


次は、各ストアにおける有料アプリと無料アプリの比率です。
無料アプリはAppleのiPhone向けが27%、iPad向けが20%となってています。Black Berry、Nokia、Palm、Windowsも見るとすべて2割~3割のアプリが無料で7割~8割が有料アプリであることがわかります。一方、Androidは無料アプリが57%と他のストアと比較し圧倒的に多いのが特徴です。


次に、有料アプリで人気の高いカテゴリーについてですが、どうやらゲームのようです。やはり「ゲームは買うものだ」という意識があるのか、お金を払うことに抵抗が少ないコンテンツと言えそうです。また、隙間時間で遊べるモバイルゲームに対するニーズもあるのでしょう。


最後に、各ストアにおける有料アプリの価格比較です。
BlackBerryやWindowsMobile向けアプリは他と比較してかなり平均価格が高くなっており、他のストアと比較して差があります。このような状況の中、現在、同じアプリがストアにより価格が異なるといったことがあるようです。しかし、複数のストア向けにアプリを開発しているディベロッパーは2,600人を超えており、今後も増えていくでしょう。その中で、ユーザがアプリの値段の差からプラットフォーム(ストア)を変えるようなことがないようにするため、プラットフォーマー(ストア)側は成長しているストアの値段になるべく合わせていこうと考え、開発者に値段を合わせるように働きかけると予想されます。その結果、成長しているストアの値段(3.3$~4$程度)に近づき、今後は価格の格差はなくなっていくと考えられます。

以上、 Distimo Mobile 2.0 Europe Presentationまとめでした。

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