2010年7月10日土曜日

利用シーンから見るMySpace

MySpaceの利用目的を考えたとき、Facebookをはじめとした一般的なSNSと比較して多いのは、
  1. 一般ユーザがアーティストやクリエイターとの交流を求めている
  2. アーティストやクリエイターは自分をPRする場を求めている
  3. 同じ嗜好を持つファン(一般ユーザ)同士の交流を求めている
といった点ではないでしょうか。

以前のエントリでも述べましたがMySpaceには、国内だけでアーティスト登録数が13万組以上、全世界ではアーティスト登録数が800万組以上もいます。また、MySpaceミュージックの提供により利用者が増加したり、若年層のユーザが多くなったりといったことがありました。

以上のことからも、上記ニーズを持つユーザは多いと考えられます。

なので、次からは上記ニーズを持つユーザがMySpaceを利用する理由をもう少し掘り下げてみていきます。

◇1.一般ユーザがアーティストやクリエイターとの交流を求めている
国内だけでアーティスト登録数が13万組以上、全世界ではアーティスト登録数が800万組以上。これらのアーティストに対してメッセージやコメントを送るなどの交流が容易にできるといった点でMySpaceは魅力的と言えます。

例えばアーティスはブログを開設しており、その中で自身の普段の何気ない出来事や、楽曲の発売情報など様々な情報を発信しています。これらの記事を読んだり、コメントをすることでユーザは自分の好きなアーティストを身近に感じたりできます。

また、 アーティストとフレンドになることでフレンドコメントをアーティストのプロフィールページに書き込んだり、アーティストのプロフィールページからメッセージを送ったり、IM(インスタントメッセンジャー)でチャットを求めたりできます。

他にも、MySpaceカフェでは、リアルの場でクリエイターやアーティストが交流する場を提供できるような仕組みをWebを利用して実現しています。

こういった数多く登録するアーティストやクリエイターと気軽に交流できる仕組みが、ユーザがMySpaceを利用する目的の一つと言えそうです。

◇2.アーティストやクリエイターは自分をPRする場を求めている
MySpaceではアーティストはプロフィールページを通じ、2億人ともいわれるMySpaceユーザに対し、自身をPRできます。また、アーティストの活動を支援する多くの機能が提供されています。

例えば、プロフィールページに自身の楽曲やプロモーションビデオを張り付けたり、 CDの発売情報やライブの情報を告知できたりします。

また、 アーティストが自身の楽曲をオンライン販売できるMySpaceの公式ストアア「viBirth」により、MP3による配信のほか、iTunes StoreやNapster、携帯電話向け音楽配信サイトなど、世界各国の音楽配信サイトでの楽曲販売が可能となっています。これにより、通常はレーベルと契約してCDを出したり、自分でCDを作成して販売するようなことをしなくても、比較的容易に楽曲販売ができるようになります。そのため、メジャーアーティストだけでなく、数多くいるインディーズ・アマチュアアーティストにとってはプロモーションに大いに役立っています。

楽曲以外にも、Tシャツなど様々なグッズの販売ができる「MYGOODS STORE」により、アーティストグッズやクリエイターが作成したグッズを比較的容易に販売できるような仕組みもあります。

その他に、MySpaceが公式に運営する「MySpace Music Bank」を利用し、自分が作詞・作曲した楽曲をプロのミュージシャンやCM音楽、映画音楽、 ゲーム音楽などで採用してもらえるようプロモーションできます。

こういったアーティスト・クリエイターの活動を支援する多くの機能が、多くのメージャー・インディーズ・アマチュアマーティストがMySpaceを利用する理由といえます。

◇3.同じ嗜好を持つファン(一般ユーザ)同士の交流を求めている
MySpaceではユーザがアーティストとつながる、あるいはアーティストがファンにPRするといった利用目的以外にも、ファン同士がつながりたいといったニーズもあり、そのための機能も提供されています。

例えば、MySpace上にある膨大な音楽の中から自分のお気に入りの楽曲をコレクションし、フレンドにも共有できるMySpaceミュージックのプレイリスト機能を使えば、そのプレイリストを聞いたユーザが同じ趣向であれば、そこから新たなつながりが生まれるかもしれません。

また、グループや掲示板機能を使えば、同じカテゴリ、興味の範ちゅうでユーザと交流できます。

その他にも、MySpaceカフェを利用してファン同士リアルの場で交流したり、 カラオケ機能を通じてファンのアーティスの曲を歌って投稿することでそこから新たな交流が生まれたり、カラオケでコラボしたりできます。

以上のように、MySpaceではアーティストとアーティスト、アーティストとファン、ファンとファン同士がつながる仕組みが多く提供されており、そういったつながりを求めて利用するユーザが多いSNSとい言えそうです。さらにそういった興味を持つユーザを引きつけるために、MySpace動画やMySpaceニュース、MySpaceシネマなど関連して興味を持ちそうなコンテンツ(=エンタメ系)がMySpace上では提供されているのではないかと思われます。

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