MySpaceが発表している公式データがあればよかったのですが、見つからなかったため、米国インターネット調査会社の大手comScore(コムスコア)が2010年2月8日に発表したThe 2009 U.S. Digital Year in Reviewの中のデータをメインで参照していきます。
◇主要データ
登録ユーザ数:2億人以上
規模:27カ国・16言語
全世界アーティスト登録数:800万組以上
国内アーティスト登録数:13万組以上
◇ユニーク・ビジター
facebook, myspace, twitterの2009年度ユニーク・ビジター数推移
(The 2009 U.S. Digital Year in Review)
◇ユーザ属性The 2009 U.S. Digital Year in Review によると、MySpaceのユニーク・ビジター数は2009年の1年間7,000万人前後で推移していることがわかります。2008年12月と比較すると2009年12月時点では微減といなっています。
またFacebookと比較すると、米国で2009年4月頃まではMySpaceがFacebookよりユニーク・ビジター数で勝っていましたが、今やFacebookがMySpaceを抜き去り圧倒的強さを見せつけていることがわかります。また、Twitterも伸びていっていますね。今後MySpceはFacebookに流れるユーザをどのように獲得していくことができるのかが課題といえます。
ただ、2008年9月に開始されたMySpace ミュージック(http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20380889,00.htm)に関しては、2008年度比で92%増となっているようです。ユニーク・ビジターの推移を見てもMySpaceミュージック開始以降、少しづつ上向いてきているので、2010年度どうなっていくのか気になるところです。ミュージック・エンタメ系に特化して魅力的なコンテンツを拡充していくことでFacebookとの棲み分けを狙っての戦略でしょうが、成功の兆しが見えてきたように見えます。今後の戦略に注目ですね。
次に、MySpaceの年齢構成を見ていきます。
facebookとmyspaceのユーザ構成
上記データによると、MySpaceの2009年度の年齢構成は、24歳以下が44.4%、25-34歳が23.5%、35-49歳が22.7%、50歳以上が9.4%となっています。これに対し、Facebookは24歳以下が26.8%、25-34歳が23.0%、35-49歳が31.6%、50歳以上が18.7%となっています。Facebookがネット利用の多い若年層(34以下)が49.8%なのに対し、MySpaceは67.1%とかなり若年層の比率が高いことがわかります。また、2008年度の年齢構成と比較しても、MySpaceは若年層が伸びていることがわかります。 逆にFacebookは若干ではありますが、年齢層が高くなっています。これは、Facebookが幅広い世代に広く普及していったのに対し、MySpaceが若年層向けのコンテンツ(MySpceミュージックなど)を拡充し、ターゲットを絞っていったことによるものではないかと考えられます。今後は若年層に向けた魅力的なエンタメコンテンツの拡充による活性化と新規ユーザ獲得がますます重要になってきそうですね。
以上、今回はMySpaceのユーザ属性についてレポートしました。
次回は利用シーンについてみていこうと思います。
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