2010年8月8日日曜日

機能から見るTwitter

さて、今回はTwitterの機能についてです。

と、いってもTwitter自体はSNSと比較すると機能は非常にシンプルです。ただ、Twitter独自の機能だったり、名前も着いていたりするので、ここで改めてまとめておこうと思います。

◇ユーザ登録
まずはユーザ登録から。Twitterではユーザ登録時に以下の情報を入力します。
  • 名前(公開プロフィールに表示される)
  • ユーザ名(公開プロフィールがhttp://twitter.com/[ユーザー名]となる)
  • パスワード
  • メールアドレス
上記項目を入力し、利用規約に同意、画像認証すると登録は完了です。

入力項目も少なく、いたってシンプルですね。

◇プロフィール機能
ユーザ登録後Twitterにログインすると、以下の項目を編集・追加設定できます。
  • ユーザ情報 
    • ユーザ名
    • メールアドレス
    • 言語(Twitterで使用する言語の選択)
    • タイムゾーン
    • ツイート位置情報(ツイートに位置情報を付加できます)
    • ツイートプライバシー(ツイートを非公開にできます)
  • パスワード
  • プロフィール 
    • アイコン(プロフィール画像)
    • 名称(公開プロフィールに表示される名前)
    • 現在地
    • web(ホームページ、ブログなどのアドレス)
    • 自己紹介(160文字以内)
  • デザイン
    • 背景画像
    • 背景、テキスト、リンク、サイドバー、サイドバーの輪郭の色
背景画像に関しては、Twitterが提供しているもの以外にもフリーのものも多くあり、独自にカスタマイズ可能です。

次に、Twitterの核となるつぶやき関連、フォロー関連の機能について説明します。

◇ツイート(Tweet)
140字以内で「いまどうしてる?」(「What's Happening?」)という問いかけに対し、つぶやきを投稿する機能です。ツイートにはそれぞれ固有のURLが割り当てられます。

◇リツイート(Retweet)
他のユーザのツイートを引用形式で自分のアカウントから発信する機能です。周知を目的とした公式RT(発言元がそのまま表示される)と、ユーザーが「RT @username 引用文」といった書式に編集して投稿する非公式RTがあります。なお、公式RTはユーザーによる編集が行えない仕様となっています。

また、非公式RTは一部のクライアントで QT (Quote Tweet) という表記で使用されることがあり、非公式RTとQTで異なる挙動を設定しているクライアントもあります。引用文に自分のつぶやきを付加してRTする場合にQTを使うよう区別しているユーザも多くいます。

このリツイート機能により、気になるつぶやきを瞬時に多くのユーザへ拡散することができます。

◇タイムライン(Timeline)
TL(タイムライン)とは、自分と自分がフォローしている人のつぶやきが時系列に並べて表示されるスペースのことです。新らしい投稿が一番上に表示され、古い投稿は下に流れていきます。

◇プロテクト(Protect)
自分のツイートを非公開にする機能です。プロテクトユーザー(「鍵付きユーザー」とも呼ばれる)の投稿を読むには、フォローリクエストが必要となります。許可されれば読むことができます。

◇リプライ(Reply)
他のユーザ宛てのツイートのことで、「@username 本文」の形式で投稿します。また、自分宛の投稿は一覧ページで確認することができます。リプライは双方に無関係な第三者ユーザーのタイムラインには表示されません。逆フォローしている第三者ユーザーからはリプライの投稿が見えるので、ダイレクトメッセージほどプライベート性は高くありません。

◇ダイレクトメッセージ(Direct Messeage)
DM(ダイレクトメッセージ)は、フォローされている特定のユーザーに、第三者から見ることができないメッセージを送る機能のことです。いわゆるメール機能です。自分がメッセージを送る相手をフォローしている必要はないですが、相手が自分をフォローしていないとメッセージは送信できません。

◇フォロー(Follow)
他のユーザーのツイートを自分のタイムラインで表示できるように、ユーザーを登録する機能です。マイミクをはじめSNSの友達登録とは異なり、相手に無許可で自由にできます。ただし、相手にはフォローされたことは通知されます。

なお、フォローしたユーザに対し、そのユーザのリツイートを自分のTLに表示させないように設定することもできます(※1)。

フォローしているユーザの管理画面

Twitterではこういった相互認証の必要のないフォロー機能により、「ゆるい」つながりが発生します。その結果、mixiや他のSNSと比較して、つながり(フォロー、フォロワーの数)は圧倒的にTwitterのほうが多くなっています。

◇フォロワー(Follower)
自分をフォローしている他のユーザーのことです。他のユーザが自分をフォローする(フォロワーになる)と通知されます。

◇アンフォロー(Unfollow)
特定のユーザーのフォローを解除する機能です。アンフォローしたユーザーの投稿は自分のタイムラインに表示されなくなります。日本では「リムーブ」とも呼ばれています(※2)。

◇プロック(Block)
特定のユーザーのフォローを拒否し、相手に自分の投稿が表示されないようにする機能のことです(※3)。

◇サーチ(Search)
特定のキーワードを含むツイートを検索できる機能です。サーチにより、キーワードを含んだ投稿がリアルタイムでタイムラインに表示されます。また、検索ワードは保存でき、いつでも更新できます。

サーチ結果

◇トレンド(Trending)
今、数多くツイートされている単語を表示する機能です。国ごと(現時点では、Worldwide,、Brazil、 Canada,、Ireland、Mexico、United Kinfdom、United States)、都市ごと(現時点では、Atlanta、Baltimore、Boston、Chicago、Dallas-Ft. Worth、Houston、London、Los Angeles、New York City、Philadelphia、San Antonio、San Francisco、Seattle、Sao Paulo、Washington, D.C.)でトレンドを表示することも可能となっています。

◇ハッシュタグ(Hashtag)
特定のトピックに関するツイートを、「#キーワード」のようにハッシュマークを付けて投稿することで、公式のTwitter検索から一覧して見ることができるようになります。この「#キーワード」のことをハッシュタグと呼びます。なお、現時点ではHashtagは日本語には対応しておらず、「#softbank」などと英数字で入力します。

◇リスト(List)
ユーザーを名前付けしたリストで分類することができる機能です。1つのアカウントで作成出来るのは20件までで、1つのリストに登録できるのは500人までです。公開リスト、非公開リスト両方作成できます。公開されているリストはフォローすることができます。

このリスト機能により、TLで読むにはうっとおしい(投稿数が多い、脱線が多い、ネガティブな発言が多いなど)ユーザをリストにし、たまに読むといったようにすることでTLを整理できます。

また、「同級生」「IT業界」といったように特定のテーマに沿ったリストを公開することで、あるいは公開されているリストから、新たなつながりが生まれるかもしれません。

◇お気に入り(Favorites)
気なったツイートをブックマークしたい場合などに星マーク(☆)を付けてお気に入りに登録できる機能です。登録されたお気に入りは一覧表示することが出来きます。

◇おすすめユーザ(Who to follow)
Twitterを始めたばかりのユーザや、Twitterを始めたけれど誰をフォローしていいか分からないというユーザなどのために、米国Twitter社が選んだ「おすすめ」のアカウントを表示する機能です。このリストは、初めてアカウントを作成するときの登録フローの中でも表示されます。

おすすめユーザ
(「全てを見る」をクリックするとおすすめユーザが一覧表示されます)


◇bot(ボット)
定期的にニュースを投稿したり、遊びを目的として著名人や漫画・アニメのキャラクターを模倣した投稿を行う自動プログラムです。RSSなどで配信されているデータをそのままTwitterへ転載するものや一定間にランダムにメッセージを送るもの、中には投稿の自動検索により捕捉した特定のキーワードに反応して、リプライや非公式リツイートを返してくるbotもあります。

◇連携アプリ
Twitterでは、APIが外部に公開されているため、それを利用した様々なクライアントアプリやサービスが作成されています。ユーザはそれらを使ってより便利にTwitterを楽しむことができます。
ただし、外部アプリを使用するためには、Twitterのデータを利用するための認証方法が必要になります。そこで、TwitterではAPI認可の仕組み「OAuth(オース)」(http://gihyo.jp/dev/feature/01/oauth/0001)を使用しています。

なお、以下の画面は、Twitterとの連携を許可している外部アプリの管理画面です。OAuthにより認可されると、この画面にアプリが表示され、一括管理されます。

連携アプリ管理画面

また、ユーザはTwitter APIを利用した外部サービスを利用できるだけでなく、開発することも可能です。どのようなアプリなのかといった情報やTwitterデータを利用するためのOAuthに必要なデータなどは以下の画面から申請・登録できます。

 アプリケーション登録申請画面

以上が、Twitterの主な機能になります

Twitter独自の名前のついている機能が多いですが、基本はつぶやき関連の機能とフォロー・フォロワー関連の機能と言えると思います。

Twitterの特徴としてはやはり、140字以内のツイートにより手軽に、よりリアルタイムに投稿でき、リツイートなどでつぶやきを瞬時に伝搬できるため、より多くのユーザとつぶやきを共有できる仕組みになっている点とフォロー・フォロワーの関係が相互認証ではなく、勝手にできる「ゆるい」つながりであることにより、結果つながりが活性化されるような仕組みになっている点ではないでしょうか。

ただ、気になるつぶやきを見つけたり、フォローしたいユーザを見つけたりといった機能は、以前までは「サーチ」だけで、最近になってようやく「おすすめユーザ」が実装されたという段階であり、まだまだ弱いかなと思います。Twitterをはじめたけどつまんないとか、誰をフォローすればよいか分からないといったことで、Twitterを使わなくなってしまうユーザも多いと思うので、そういったユーザを減らすためにもTwitter側からプッシュ型でつぶやきやユーザをリコメンドする機能が今後強化されるといいな(おそらくされるのでは!?)と思います。

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