2010年6月3日木曜日

機能から見る facebook

ところでfacebookって世界最大のSNSって言うけどどんな機能があるの?
ってことで、ここではfacebookの主要機能についてまとめていこうと思います。

ユーザ登録
さて、何にしてもとにかくユーザ登録しなきゃはじまりません。ってことではじめはユーザ登録についてです。

facebook は特に招待等は必要なく誰でも無料で登録できます。登録の際には以下の項目を入力します。
  • 姓(漢字、ひらがな、アルファベットど れでも可)
  • 名(漢字、ひらがな、アルファベットどれでも可)
  • メールアドレス
  • パスワード
  • 性別
  • 生年月日
facebookでは通常は本名やビジネス名を登録することを推奨しているようです。アメリカではfacebookが履歴書代わりに使わ れる風潮があるとか。信用のためにもハンドル名は避けたほうがよいかも!?

また、メールアドレスは常に公開されるた め(公開範囲の設定は可能ではあるが)、本気で人とつながりを求める傾向があると言えます。メールアドレスを使って友達の検索も行うため、ネット上でリア ルに知っている人を探すことができます。例えばyahooやgmailの場合、アドレス帳に登録されているメールアドレスから探してくれます。

このよう な実名登録によるリアルなつながりがfacebookの強みにもなっているようです。アメリカなどでは実名登録への抵抗が少ないこと、リアルなつながりの中で情報を共有したいといったユーザが多く、そういった点でニーズにマッチしていると言えます。日本ではまだ匿名を好む傾向があるとは思いますが。

また、生年月日につ いては、身元を確認するためと年齢にふさわしいコンテンツを提供するために入力する必要があるとfacebookは説明しています。

◇ プロフィール機能
ユーザ登録を終えると、設定したメールアドレスとパスワードでログインできるようになります。そこで、次はプロフィール機能について見ていきたいと思います。アメリカでは履歴書代わりと言われるだけあって学歴とかかなりリアルな項目があります。詳細は以下。
  • 基 本情報(居住地、出身地、性別、生年月日、血液型、恋愛対象、参加目的、政治観、宗教・信仰、経歴)
  • プロフィール写真(補足:画像ファイル選択の他に、Webカメラで撮影してアップロードするための補助機能がある)
  • 交際関係(交際ステータス、家族構成)
  • 好きなものと趣味・関心(活動、趣味・関心、音楽、本、映画、テレビ)
  • 学歴・経歴(高校、卒業年度、大学・専門学校、卒業年度、専攻、勤務先)
  • 連絡先情報(メールアドレス、IMスクリーンネーム、携帯電話、電話、住所、ホームページURL)
なお、これらプロフィール欄に記入した趣味、好きな芸能人、食べ物、職歴、学歴などの項目はすべて”キーワード”として括られていて、クリックすると共通の人が探せるようになっているのは大きな特徴です。

基本情報の参加目的で「デート」「恋愛」などがあるあたり、日本の大手SNSには見られない傾向ですね。これは実名で登録していることが 前提という文化があるため、スパムまがいのメールが飛び交ったり、出会い系みたいな状況に陥らない傾向があるためと考えられます。日本人が facebookで出会いを求めるならそれなりの覚悟?で、といったとこでしょうか。

また、政治観や宗教・信仰 などといった項目も日本のSNSには見られない項目です。これはやはり、外国では宗教はじめこういった項目が重要な位置づけにあるためと言えますね。



プライバシー制御機能
次にプロフィールをはじめとするfacebookで扱われる各種情報について、その制御機能を見ていきます。

最近何かと話題になっていましたが(Facebook、 セキュリティを改善-プライバシーをめぐる批判噴出で)、現在、facebookではプライバシー設定機能として大きく分け4つの項目に対して公 開範囲を制御できるようになっています。

プライバシー設定画面

①基本データのプライバシー設定
プロフィール情報についての公開範囲を「すべてのユーザー」「友達の友達」「友達まで」の3 段階で設定できます。ただし、名前、プロフィール写真、性別、ネットワークは常にすべてのユーザーに公開します。設定できる項目は「私を検索できる人」「私 に友達リクエストを送信できる人」「私にメッセージを送信できる人」「私の友達リストを見ることができる人」「私の学歴と経歴を見ることができる人」「私 の居住地と出身地を見ることができる人」「私の趣味・関やファンページを見ることができる人」となっています。ちなみにデフォルトは「すべてのユーザー」 になっています。

②Facebookでのコンテンツのシェア
投稿するコンテンツ(近況アップデートや写真、動画)を誰に公開するかを設定できます。ユー ザーのコンテンツ(投稿へのコメントやタグ付けされている写真や動画)のプライバシーレベルもここでコントロールできます。ワンクリックで一括で設定でき ます。また、各項目を詳細に設定することも可能になっています。デフォルトは掲載した画面のように「推奨設定」となっています。

③アプリケーションとウェブサイト
「Facebook Platform」上のサードパーティー製のWebアプリやWebサイトに対し、公開する情報を管理できます。WebアプリやWebサイトに対し、ユー ザー情報へのアクセスを完全に遮断することも可能となっています。評判の悪かった「Instant Personalization」機能(ユーザーがあるWebサイトを訪問すると、それ以降自動的にそのユーザーのデータが送られる)を簡単にオプトアウ ト可能となっています。

④ブロックリスト
特定のユーザーをブロックすることや、特定のユーザーからのアプリケーションの招待をブロックすることが設定できるようになってい ます。

以前と比べて、「公開先設定の簡素化」 「デフォルト公開範囲の削減」「オプトアウトの簡素化」が主な変更点ですね。やはり、ユーザはシンプルで簡単に設定できることを望んでいるということで しょうか。ただし、細かく設定したいというニーズもあるため、各項目に対し公開範囲を設定できる機能も残している点も忘れてはいけませんが。

◇ 友達検索機能
facebookではいろいろな方法で友達を探すことができます。

一つはメール アドレスの連絡先から検索できる機能があります。gmailやyahooなどの連絡先からfacebookに登録している友達を検索してくれます。

他にもSkypeやWindows Liveメッセンジャーの連絡先から友達を検索することもできます。

また、知り合 いかもしれない人を「紹介」(People You May Know)してくれる機能があります。共通の友達や学歴・経歴などから関係が深そうな人をお勧めしてくれます。オススメされても知らない人・友達追加する 気がない人などを、オススメから消去できるようにもなっています。この「オススメだけど間違ってたら消す」っていうのは重要な気がします。これがあること でユーザのデータだけを参考にした企業側のアルゴリズムに頼るのではなく、ユーザの判断もアルゴリズムに入れることが可能になり、より精度の高い紹介がで きるようになるのではないでしょうか。

他にも名前やメールアドレスから知り合いを検索する機能や高校の同級生を検 索、大学の同級生を検索、同僚を検索といったことができます。

◇日記・ブログ機能
facebook では「ノート」という機能を使って日記を書くことができます。公開範囲は「すべてのユーザ」「友達の友達」「友達まで」「カスタマイズ」で選べます。「カ スタマイズ」は「友達」や「友達の友達」など対象を選択し、その中から公開したくない友達を選ぶことができるようになっています。
ノート作成画面

ただ、デフォルトでノートをホーム画面に表示するタブがなかったり、ワンクリックで作成できるような画面構成になっていないことか ら、facebookの中で重要な位置づけにはなっていないといえます。

◇リアルタイムコ ミュニケーション機能
日記(ブログ)機能の代わりに 最近他のSNSでも実装されてきているのが、Twitterのタイムラインのようなリアルタイムコミュニケーションを実現する機能です。

facebookでは「ニュースフィード」がそれにあたり、これがfacebookの肝とも言えます。ニュースフィードには140字 以内でつぶやきを投稿することができます。もちろん友達のつぶやきも表示されます。Twitterと異なるのはつぶやき以外にも写真や動画を添付できた り、公開範囲を設定できたりする点ですね。ちなみにTwitter連携アプリもあり、Twitterのツイートをニュースフィードに表示させることもでき ます。また、ニュースフィードにはファンページの更新情報やfacebookアプリの更新情報も表示されます。Twitterやmixiボイスと違い、こ ういった情報がすべて一緒の枠で表示されることはシンプルでよいですね。

また、投降したニュースフィー ドには「いいね!」(Likeボタン)と「コメント」をつけることができるようになっています。ちなみに「いいね!」の効果についてこの記事が参考になります。

◇コミュニティ機能
facebook ではコミュニティ機能として「ファンページ」があります。大きく分け3つのタイプがあるようです。1つ目は企業やアーティスト・著名人などによる公式ファ ンページ。2つ目は誰でも気軽に作成できるコミュニティページ。3つ目はグループです。

コミュニティページとグループの違いですが、コミュニティページは情報の発信を主体にしているようです。管理者はコミュニティページの掲示板に対し書き込むことで情報を発信すること ができ、また、誰でも気軽に掲示板に書き込みができるようになっています。公開掲示板といったとこでしょうか。もちろん公開範囲等制御はできますが。対し てグループは、いわゆるmixiなどのコミュニティに近いものといえます。特定のカテゴリがあり、その中で特定のメンバーと交流できるような仕組みとなっています。

また、facebookアプリによりファンページをカスタマイズすることもできます。

その他に、ファンページについてはガジェットでおすすめのファンページを紹介してくれたりもします。友達が「いいね!」といっているファンページなどユーザが興味のありそうなのを表示してくれるようになっています。友達の紹介機能と似ています。

◇ その他SNS的な機能いろいろ
その他にもfacebookにはメッセージ送受信機能や写真共有機能、動画共有機能 リ ンク機能、掲示板機能、チャット機能、イベント機能など友達同士でコミュニケーションを促進するための機能が実装されています。

次は、最近でも何かと話題になるプラットフォーム機能とコネクト機能についてです。

◇プラットフォーム機能
Facebookと密接に関連したアプリケーションをサードバーティベンダが開発・公開で きるFacebook Platformにより、 Facebookを利用する人々の関係をアプリケーションに組み込んだソーシャルアプリケーションがfacebook上で数多く提供されています。

これにより、 ユーザが個人で利用する一般的なアプリケーションと異なった、ユーザ同士がゲームを通じて他のユーザとコミュニケーションをしたり、その中でのつながりの 情報を活用したりといった新たな可能性が生まれています。

このようなプラットフォームとしての機能も facebookは提供しています。

◇ コネクト機能
外部ディベロッパがfacebookア プリケーションを提供できるプラットフォームとは逆に、facebookのプロフィールデータや認証情報を外部のウェブサイトでも利用できるようにするFacebook Connectも提供して います。これにより、人と人、人とモノ・事柄のつながりを外部のwebサイトにも拡大していくことができ、web上のあらゆるつながりを結ぶオープングラ フの形成をfacebookは目指しているようです(Facebook のオープングラフはGoogleが恐れる"Google革命の再来"か?)。

以上で、一通りfacebookの主要機能については書いたつもりです。まだまだ細かい機能はありそうですが、とりあえずここまでレ ポートとしておきます。また、プラットフォーム機能やコネクト機能についてはまたどこかで詳しくまとめようと思います。

ということで、次回はfacebookをユーザ属性から見て行こうと思います。

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