2010年6月28日月曜日

利用シーンから見るmixi

mixiの利用目的って何だろう?と考えると、やっぱり一番は友人や家族とのコミュニケーションかなと思います。

人間だれでも小学校、中学校、高校、大学、職場、他にもさまざまな環境・コミュニティの中で生きてきてるので、その中で人と人とのつながりは必ずあります。しかし、そのつながりは時間とともに変化してきます。そうなると昔の友達が今何してるかとかは、電話、手紙、メールなどで連絡を取ったり、実際に会ったりして確認しないと分かりませんでした(SNSが登場する前は)。でも、電話でわざわざ連絡するのも面倒だったり、距離的に会うのも難しかったりするわけです。そんなときSNSのようにインターネットを利用したコミュニティサービスが登場して、「お!これがあれば昔の友達の近況がわかったりして便利じゃん」となり使われるようになったわけです。

実際、ちょっとデータは古いんですが、2006年12月にインターネットコムとgooリサーチが行った調査によると、SNSの利用目的は、男性では「同じ趣味を持つ人を探す」、女性では「家族・友人とのコミュニケーション」がトップだったようです。調査対象は全国10代~60代以上のインターネットユーザー1,093人。男女比は男性45.84%、女性54.16%、年齢別は10代2.38%、20 代21.68%、30代38.52%、40代24.15%、50代9.79%、60代以上3.48%。全体1,093人のうち「mixi」などの SNS を現在利用している人は30.28%(331人)。過去に利用した経験がある人(6.50%)を加えると36.78%で 3分の1を超える。「SNS を知らない」という回答は15.74%(172人)であり、SNSを認知している人はこれを除いた84.26%(921人)。

 SNSの利用目的

実際mixiの場合、プロフィールで自分の情報を友達(マイミク)に公開できますし、日記で日々の出来事などを書くこともできます。フォトや動画を公開したり、最近ではボイスにより今をつぶやいたりできます。マイミクはそれを見て、コメントを付けたりできるので、それによりコミュニケーションが生まれます。

また、学校名から同級生や先輩・後輩を探すことができたり(mixi同級生)、足あとやマイミクをたどることで知り合いを見つけたり、コミュニティから知り合いを見つけたりなど、マイミクでない友達も新たに発見できるようなつながりを活性化させる機能もあり、よりユーザの目的に沿ったSNSになっていると思います。

前回のエントリでも触れたように、mixiで最も多いユーザの属性は20代の女性です。じゃぁ20代の女性ってどんな人が多いんだろう?と考えると、大学生や大学を卒業して働いてるOLとかが結構多いのかなぁと思います。そういった人にとっては昔の友達とコミュニケーションを取りたいといったニーズが高いので、それを実現する機能とユーザ数を抱えたmixiを利用するのだろうと思います。

では、男性の「同じ趣味を持つ人を探す」といった利用目的に対してはどうか。これについてはコミュニティ機能が役に立っていると思います。カテゴリ別にさまざまなコミュニティがあり、またキーワードでも検索でき、自分の趣味にあったコミュニティを探すことができます。そのコミュニティではイベントを企画したり、アンケートを取ったりすることもでき、コミュニティ内でのコミュニケーション活性化が期待できる仕組みになっています。例えば、バイク好きが集まるコミュニティではツーリングのイベントが企画されたり、「どんなバイク乗ってるの?」といったアンケートが行われたりなどです。こういったコミュニティで知り合った人とマイミクになったりしてつながりが広がります。

最近では、mixiアプリで遊ぶためにmixiを利用している人も多いのではと感じます。サンシャイン牧場を筆頭に人気のアプリが登場して、実際に多くのユーザがプレイしています。これらのアプリは一人でも楽しめますが、友達と一緒に遊ぶとさらに面白くなる仕掛けがあり、ゲームを通してコミュニケーションが生まれています。

また、mixiアプリは外部ディベロッパが開発することもできるため、アプリを開発するサードベンダや自分でアプリを開発して使ってもらいたいと思っている個人にとっては、アプリのプラットフォームとしてmixiを利用している人もいると思います。

そのほか、2000万人以上の会員がいるプラットフォームということを利用して、芸能人・アーティスト、あるいは一個人が宣伝に利用したり、就活のコミュニティで企業の情報を得たり、旅行好きが集まるコミュニティでおすすめの観光地を調べたりといった情報収集に利用したりといったことも利用シーンとして考えられます。

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