2010年6月21日月曜日

機能から見るmixi

さて、今回は日本最大の会員を誇るmixiの主要機能を中心に見ていこうと思います。

◇ユーザ登録
以前は既存ユーザからの招待状がないと登録できなかったmixiですが、2010年3月1日から招待状なしでも参加できる登録制となりした。

登録時は次のステップでできます。

1. メールアドレスを登録
2. 登録したアドレスに「[mixi]登録のご案内」メールが届く
3. メールに記載されたURLからプロフィールを入力(項目は以下)
  • ニックネーム
  • 名前(姓、名)⇒公開範囲指定可能
  • 現住所⇒公開範囲指定可能
  • 性別⇒公開範囲指定可能
  • 誕生日(月、日)⇒公開範囲指定可能
  • 生まれた年⇒公開範囲指定可能
  • パスワード 
4. 携帯メールアドレスを登録
複数のアカウント登録を禁止のため、携帯電話の「本人認証機能」を利用して、1人につき1回のみの登録としています

以上で登録が完了し、mixiにログインできるようになります。

◇プロフィール機能
ログイン後、さらに詳細に自分のプロフィールページを設定できます。
  • プロフィールの設定 
    • ニックネームと趣味、自己紹介、好きなことについては全体に公開ですが、名前や住所などそれ以外の項目(詳細は省略)については、以下の3段階で公開範囲が設定できるようになっています
      • 全体に公開-すべてのmixiユーザーが閲覧可能
      • 友人のみ公開-マイミクのみ閲覧可能
      • 友人の友人まで公開-マイミクと、そのマイミクのマイミクが閲覧可能
  • デザインの設定(ミクコレ)
    • プロフィールページのデザイン(背景画像やタブの色など)を変更できます
  • プロフィール写真の設定
    •  プロフィールページに表示される写真を変更できます
  • mixiキーワードの設定
    • 「世界でたったひとつの自分のキーワード」を設定することができ、その「キーワード」からダイレクトに友人のページへ移動できるようになります
以上がmixiのプロフィール機能になります。

プロフィールやデザインを変更することで自分だけのオリジナルプロフィールページを作れるような仕組みになっているのは、ユーザが飽きないようにするための工夫と言えますね。いろいろカスタマイズして友達にアピールもできますし。

また、mixiキーワードは他のSNSでは見られない独特な機能ですね。リアルの友人同士の会話の中でキーワードを教えれば、まだマイミクでない友人を一発で検索できるためのもののようです。友人を探すための支援機能の一つですね。

◇マイミクシィ
SNSでいうところの友達のことで、通称は「マイミク」。登録可能な上限は1000件。mixi上の自分以外のユーザを専用のリストに登録する事が出来ます。どちらかが相手側にマイミク シィの申請をし、相手が承認した際に成立し、リストに追加されます。また、申請・承認と同時に相手にメッセージを送る事も出来ます。なお、このリストが0の状態 で一定期間が経過するとアカウントが削除されます。mixiの招待状を通じてユーザが新規登録を行った場合、そのユーザが自動で追加されますが、追加後3ヶ月 間はマイミクシィから外す事は出来ません。

また、マイミクごとに仲良し設定や大学、サークルなど特定のグループを作って管理することができます。他にも、マイミクの最新日記を自分のホームに表示するかを設定することができます。

◇ 友達検索機能
mixiは以下の機能により友達検索補助してくれます。

1. メアドでマイミクになる
文字通り、PCもしくは携帯メールからmixiに登録している友達を検索できます
2. 学校から探す(mixi同級生)
  mixi上で学校の設定(学校名、卒業年、部活・サークル)をしている友達を探すことができます
      mixi同級生検索画面
      3. プロフィールから探す
        プロフィールで設定された検索キーワード(姓名、ニックネーム)、性別、年齢、現住所、出身地から友達を検索することができます
      4. mixiキーワードから探す
      プロフィール機能で説明したmixiキーワードから友達を検索することができます
      5. アドレス帳から探す
        gmailでのメール送信履歴を利用して、やり取りしたことのあるアドレスの相手に対して、マイミク申請ができるようになっています。また、相手がmixiに登録していない場合は招待状を送付することができるようになっています。
      6. あなたの友人かも?
      友達の友達(マイミクシィのマイミクシィ)の中から、知り合いの可能性が高いユーザーを表示します。また、そのユーザーと共通のマイミクシィも表示し、そのユーザーが誰か推測しやすくすることで友達の検索を補助してくれます。
        ◇日記・ブログ機能
        標準的な日記機能(ミクシィ日記)が提供されています。日記には以下のように公開範囲を設定することができます(デフォルトは全体に公開)。
        • 全体に公開-すべてのmixiユーザーが閲覧可能
        • 仲良しに公開-マイミクの中から親しい人を選んだ仲良しマイミク限定で閲覧可能(相手側からは指定されたマイミクが分からないのが、「一部の友人まで公 開」機能と異なる)
        • 友人のみ公開-マイミクのみ閲覧可能
        • 友人の友人まで公開-マイミクと、そのマイミクのマイミクが閲覧可能
        • 公開するマイミクを選択-事前に自身が指定したマイミクのみ閲覧可能
        • 非公開-他ユーザには一切公開されず、自身のみ閲覧可能  
        また、日記にはYouTubeやニコニコ動画、Googleマップといったコンテンツを簡単に貼り付けることができる補助機能があります(同じくPC専用)。

        更新された日記については、定められた公開範囲に従い、「最新日記」としてマイミクのホーム画面にそのタイトルと更新者が表示されるようになっており、マイミクからのコメントが得られやすい形になっています。

        なお、PC専用ですが、ミクシィ日記ではなく他社のブログ(はてなブログ、アメーバブログはじめ様々なブログ)をURL指定で設定することもできるようになっています。

        リアルタイムコ ミュニケーション機能
        mixiでは、twitterのようなリアルタイムに近いコミュニケーションを実現する機能として、mixiボイスが実装されています。Twitterのツイートの取り込みも可能となっています。

        Twitterと異なる点としては以下が挙げられます。
        1. Twitterは最大文字数が140字。mixiボイスは最大文字数が150字。
        2. 投稿できる文字数がTwitterではカウントし、残り○文字と教えてくれますが、mixiボイスにはその機能がありません。150文字をオーバーした場合のみ、「オーバーしました」と教えてくれます。
        3. リンクURLの扱いがTwitterではリンクするを短く表示してくれますが、mixiボイスではURLがそのまま表示されるので、Twitterに比べると見づらいです。
        4. モバイルからアクセスした場合、mixiボイスだとリンク先のURLがクリックできず表示できません。Twitterでは、(クライアントにもよると思いますが) リンク先のURLへジャンプすることは可能です。
        5. Twitterと異なり、mixiボイスではボイスの公開範囲を「全体に公開」「友人まで公開」「友人の友人まで公開」の3段階で設定できます。
        6. mixiボイスではコメント以外に「イイネ」 ボタンがあります。Twitterでいうところの「Favorite」のようなものです。これにより、「気になるボイスを発見!でもコメントするほどではないな~、めんどくさいし。。でも「イイネ」ボタンだけなら…気軽にクリック!」みたいな流れができ、マイミク同士のコミュニケーションの活性化に役立ちます。実際に活性化もしているようです(http://mixi.co.jp/press/2010/0610/3113)。
        7. mixiボイスだとつぶやきを見れるのはマイミク+発言を公開している人のみ。マイミクにならないとタイムライン(自分のホーム画面に表示される「最新のつぶやき」)に発言表示できません。Twitterは、相手が発言を非公開にしていない限り、フォローすることですぐにつぶやきを表示できます。フォローするまでの障壁は、Twitterの方が低いため、Twitterと比べマイミクの今を知るためのの役割のみに特化しているようです。
        ◇コミュニティ機能
        mixiでは様々なカテゴリごとのコミュニティがあり、自分の気に入ったコミュニティに参加し、同じ趣向を持った参加者とコミュニケーションをとることができます。参加したコミュニティについてはホーム画面に表示され、コミュニティに書き込みがあると、ホーム画面の「参加コミュニティの最新書き込み」欄に表示されます(非表示設定も可能)。また、参加するコミュニティが増えた場合などは、グループを作成して効率よく管理することができます。

        コミュニティのカテゴリ

        また、上記のカテゴリでコミュニティを作成することもできます。作成するコミュニティについては参加条件と公開レベルを「誰でも参加できる(公開)」「管理人の承認が必要(公開)」「管理人の承認が必要(非公開)」で、トピック作成権限を「参加者が作成できる」「管理人のみ作成できる」で設定できます。

        ◇カレンダー機能
        mixiでは、予定やイベントをカレンダーに登録し、友人・知人とも有できるmixiカレンダーが実装されています。これにより自分の予定を管理できるだけでなく、予定やイベントを登録してマイミクを誘ったり、特定のマイミクに予定を公開したり、候補日を複数挙げてマイミクと簡単にスケジュール調整をしたりできます。また予定に関しては、自分の予定、マイミクの予定、コミュニティのイベントについてそれぞれ指定して表示することができます。

        mixiカレンダーのサンプル画面

        ◇mixi OpenID
        mixi OpenIDは、 世界中の10,000以上のOpenID対応サービスをmixiのIDだけで利用できるようになるサービスです。さらに、外部のブログや動画共有サイトなどでも、mixiと同じように「友人まで公開」といった公開範囲を設定できるようになります。

        ◇mixiニュース
        mixiニュースはただニュースを配信するだけでなく、ニュースを通じてコミュニケーションが生まれるような仕組みになっています。主な機能は以下。
        •  「注目のピックアップ」
          全ニュースの中から重要なニュースを『mixiニュース』スタッフが厳選し、配信します。
        •  「ニュースにひとこと」機能
          「日記を書く」をクリックすると、配信されたニュースについて、簡単に日記が作成できます。また、同じニュースについて書かれた日記も一覧で表示されます。
        •  関連コミュニティ表示
          配信されたニュースに関連したコミュニティが表示されます。 
        •  「カテゴリ設定」機能
          興味を持っているカテゴリのニュースだけを読む事ができます。
        •  『mixiニュース』アクセスランキング
          ニュースごとの閲覧数ランキング。ニュースの注目度がわかります。
        このように、同じような興味を持つユーザ同士がニュースに対する日記を通じ、コミュニケーションできるようになっています。

        ◇その他SNS的な機能いろいろ
        mixiにはその他に、撮った写真を共有できるフォト機能、動画共有機能、メッセージ機能、足跡機能、おすすめしたい本やCD、映画やお気に入りのお店の感想などのレビューを投稿できる機能などが実装されています。

        ◇mixiプレミアム
        月額315円で、さらにmixiが便利になるオプションサービスです。詳細は以下です。
        1. mixi動画容量の拡大(容量1000.0MB)
        2. 日記装飾機能(アイコン操作のみで文字の装飾が可能)
        3. 日記容量の拡大(容量1000.0MB)
        4. 日記検索(タイトル、本文で検索可能)
        5. メッセージ検索(件名、本文、差出人で検索)
        6. アンケート機能(コミュニティでアンケートトピックの作成が可能)
        7. OpenIDの変更
        ◇プラットフォーム機能
        mixi が持つソーシャルグラフやユーザープロフィールなどを利用して、外部のディベロッパがアプリケーションを提供することができるようなプラットフォーム機能、mixi Platformが提供されています。既に「サンシャイン牧場」をはじめ、多くの人気アプリが登録されています。

        アプリの利用はとても簡単で、「アプリ」アイコンをクリックし、面白そうなアプリを見つけたらクリックするだけで無料で遊ぶことができます。利用中のアプリは、ホーム画面のプロフィール写真の下の「マイアプリ」から管理可能です。ホーム画面には、アプリガジェットを表示することも可能です。また、ホーム画面の「アプリ更新情報」タブにはマイミクのアプリ更新情報が表示され、マイミクが「○○アプリを使い始めました」とか、「レベルが上がった」「○○アイテムを探してます」などのアプリからの情報を通知することができるようになっています。


        ◇コネクト機能
        mixi以外のサービス、アプリケーション、デバイス等に mixi のデータを利用して付加サービス提供できる仕組みmixi Connectが提供されています。mixiのソーシャルグラフをはじめとした、さまざまなデータをmixi 外部のアプリケーションから操作するためのAPIを使用することにより、mixiの拡張的サービスの構築やデベロッパーが既に提供しているアプリケーションに新しい価値を創造することが可能になります。「mixi」の新着情報や更新情報が、ポータルサイト「MSN」で確認できるようにマイクロソフトが導入したりなどしています。

        以上が、mixiの一通りの主要機能です。マイミク同士のコミュニケーション活性化や、新たなつながりを作るために様々な機能が提供されていますね。

        さて次回は、mixiのユーザ属性について見ていこうと思います。

        0 件のコメント:

        コメントを投稿